Watson file page 28

くる日もくる日も
ひとりぼっちで丘の上
男はきまりの悪い薄笑いを浮かべ、じっとしている
そんなんだから、彼に近づこうとする者などいない
ただの馬鹿だと思っているんだ
それに何を訊いても彼は答えようとしない
けれど くる日もくる日も
丘の上の馬鹿は陽が沈むのを眺めている
世界がまわるのをこころの目でちゃんと見ている

上の詩は「Day after day〜」と始まる曲の歌詞なのだけれど、どことなくブラックジャックを想像してしまった。彼も丘の上に住んでいて世間からは偏屈だと思われているけれど、大切なことをちゃんと知っているからだ。

今回は海賊盤(非正規盤のこと)からも選曲してるので一部音質が悪くて聴き苦しいかもしれない。それでもグッド・メロディーは色褪せず感動的でさえある。

ワトソン・ファイル page 28
(クリックするとYAHOOブリーフケースにとぶので、そこでpage 28をクリック。
なるべく大きな音で、、、)
total time : 17m48s

CA3C0217.jpg CA3C0216_20090507152036.jpg CA3C0215.jpg
(フォーマット/録音日か発表年/レーベル/購入金額)
1. ULTRA-SCIENTIST LAB INTRO
2. THE BEATLES : THE FOOL ON THE HILL(Demo)(LP 1967-70 NEMS 300)
3. THE BEATLES : ALL YOU NEED IS LOVE(Live from ‘Our World’ TV Show)(LP 1967-70 NEMS 300)
4. THE BEATLES : A PERFECT RENDITION(Live from David Frost Show)(LP 1967-70 NEMS 300)
5. THE BEATLES : HEY JUDE(Live from David Frost Show)(LP 1967-70 NEMS 300)
6. JIMI HENDRIX : SERGEANT PEPPER’S LONELY HEARTS CLUB BAND(Live at The Isle Of Wight)(LP 1971 REPRISE 500)

今回はビートルズの海賊盤のA面の4曲目からまるまる流した。というのも、曲順や繋ぎ方がよくて、わざわざ繋ぐ必要がなかったから。B面はもう少しラフで 実験的。ハッピーバースデーとか歌ってる。このレコードは発売当初FBIに没収されたらしいけど本当なのかな。ポールの弾き語りがグッとくる。

イントロはAnthony Braxtonのテクノばりに題名が記号になっていて読めないアルバムの音を中心にコラージュした。このレコードはBYGというフランスのレーベルから出 ている。白地に写真が貼ってあるような光沢ジャケットは遠くからでもBYGとすぐわかるし、一時期そのジャケットを見る度に買っていた。集め出したとき BYGは何の略だろうと気になっていたが、少し前にBeautiful Young Generationの略だと知ったときは直球で意外だった。もうひとつ気になってたのがレコードの表にドカッとあるactuelという文字だった。棚か らスイング・ジャーナルの「ジャズ・レコード・マニア」を取り出す。「世界のマイナー・レーベルの全て」という副題が付いていて、文字通り色々なレーベル の図鑑になっている。レーベルの概要をはじめレーベル写真、代表作のジャケットが載っていて便利だ。少し書き出してみると、、、

キャンディド Candid
ESP
フライング・ダッチマン Flying Dutchman
ストラタ・イースト Strata East
ニンバス Nimbus
テレサ Theresa
以上アメリカ

ドイツのMPS
フランスのニルバNirva
ポーランドのPolish Jazzシリーズで有名なMuza
と濃いところまで載っている。BのページをめくってBYGの概要を読んでみる。

1968年にジャン・リュック・ヤングとジャン・ジョルガカラコスという二人の若者が出会い、翌年レーベルを設立。第一弾としてフランスのロック・グルー プ「アラン・ジャック・シビリゼイション」のアルバムを出すと同時にアメリカのレーベルSAVOYのフランスでの発売権を得て、アーチー・シェップ、サ ン・ラ、ミンガス、ポール・ブレイなど、SAVOYのカタログの中でもニュー・ジャズの香りのするものばかりを選んで出した。それが好評で次のステップと してフランスにいるジャズメンを集め、かなりの規模でレコード制作を行う計画を立てた。その際に相談相手となったのが、雑誌ACTUEL誌の編集者 Claudo Delclooで、ACTUEL誌は、その後BYGの機関誌的な存在となっていく。69年の夏、フランスに滞在していたAACMのミュージシャンを集めて 録音したのが、「BYG/ACTUEL」シリーズの初録音だった。間もなくアルジェリアから戻ったシェップを中心に、サニー・マレイ(ds)、アラン・シ ルバ(b)、先ほどのデルクロー(ds)などを起用、「BYG/ACTUEL」シリーズ第一弾は何と、一挙に21枚のアルバムを世に問うた。

アクチュエルは元々雑誌の名前でそれとのコラボのシリーズ名としてジャケットに大きく印刷されていたこと、「BYG/ACTUEL」シリーズの録音が69 年に集中している理由もわかった。雑誌はいつか読んでみたいけど売ってるのを見たことが無い。この前オークションにACTUEL製の人形は出てた。ますま す興味をそそられる。ちなみに文中に出てくるAACMとは「創造的音楽家の進歩のための協会」Association for the Advancement of Creative Musiciansのことである。ムハール・リチャード・エイブラムスを中心にシカゴで発足されたNPOで優れた創造的音楽と音楽家を支援し、無料コン サートや教育などを行っていた。ART ENSEMBLE OF CHICAGOやEARTH,WIND &FIREの前身のTHE PHAROAHSも参加していたことでもわかる通り黒い組織だ。ムハール・リチャード・エイブラムスの濃いインタビューの概要と名古屋のユニーというデ パートの婦人服売り場と同じフロアにあるいなたいレコード屋でのBYG大量発生とそこのお兄さんに聞いたフランスでのBYG買い付けの話も紹介したかった が、長くなったので今度にしよう。最後に家にあるBYGの中から特に気に入っているのを書いておく。

()内は「BYG/ACTUEL」シリーズの番号
(1)MU FIRST PART: DON CHERRY
(3)HOMMAGE TO AFRICA : SUNNY MURRAY
(15)ANTHONY BRAXTON
(18)BLASE : ARCHIE SHEPP
(27)ACO DEI DE MADRUGADA : GRACHAN MONCUR �

1 はドラムのEd Blackwellとのデュオ。エドのリズミカルなドラムの上を竹笛とかの素朴な音色が遊びまわる。恐くないフリージャズ。3と18はJeanne LeeというAbbey Lincolnばりに粋な声の女性の存在感に圧倒される。15はコラージュの元で相当計算されてそうなオンガク。チャイムや変な音も入っている。27だけ BYGには珍しいかなりの脱力系。ブラジル人二人を引き連れて録音したもので、その内の一人のピアノの人の鼻歌が何とも気が抜けていていい。「或る朝早く 目覚めて」という邦題がついていて正にそんな感じ。

 

ん?どうもeBay franceにActuelがあるようだ。

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~ by ultrascientist : 6月 11, 2010.

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